山間 純米吟醸 たかね錦55
昭和１４年長野県立農事試験場にて
「北陸１２号【母】」×「東北２５号（農林１７号）【父】」
から誕生した酒造好適米『たかね錦』
当時は酒造好適米として生産高が第3位でしたが
『美山錦』『五百万石』の誕生により
使用米がシフトして行き、その生産量は減少して行きました。
さて【山間 たかね錦】です！
55％精米純米吟醸の中採り部分を上槽後
すぐに瓶詰め（直詰め）し、生のまま低温でゆっくりと
貯蔵し味わいの「満開」を待ちました。
ここ最近の【山間】は
ある程度の熟成期間を与えたお酒の方が
伸びるような気がします。
というより、そのようになる酒質を狙っての仕込みだと
以前お聞きしました。
この部分は【山間】発売当初との大きな違いです。
さてさて話を戻します(^^;
僕が知る『たかね錦』のお酒の中では
3本の指に入る完成度だと思います！
この時期の生酒で現在の素晴らしいコンディションを考えると
かなり小さな蕾からスタートし
ゆっくりゆっくりと満開状態へたどり着いたんだろうなぁ～と
予想出来ます。
上槽時に「この酒は生で寝かせよう！」の蔵元の判断が
見事的中した1本です！
リスクも高い「生酒」での長期貯蔵ですが
それに耐えうる酒質を持っていたのでしょう。
オフフレーバーはほぼ見当たらず
味わい（特に甘味）の部分でも過熟した感じはゼロです★
クリアでスタイリッシュな質感の中に
ジュワ！とくる上質の果実ジューシー感♪
口溶け最高の甘味が笑顔を誘い
その引き際の良さに喜びを感じさせてくれます。
ふくよかですが「重味」は無く
角という角が取れた円滑スムージーな流れが
最後までサラァ～と走ります。
喉がチクチクするような後味は皆無で
非常に滑らかで心地よい喉ごしと
フェイドアウトのラストです！
この機会に是非お試しください(^^)/ 旨いです★★★